海

海へ行くようになったのは１８歳で車の免許を取ってからだ。

夏休み、友達に毎年家族と行っている下田へ行こうと誘われた。
今では当たり前だが、その頃出たてのFF車（前輪駆動）ミラージュに乗って友人４人で出かけた。
そして伊豆下田の海へ行ってからはもう海の虜になった。
白い浜、透き通る水…テレビでしか見たことの無い海がそこにはあった。
若い頃は高速を走るお金も無く１３６号線をひたすら走り下田へ通った。
東京から４時間、帰りは７時間以上。
遠いがそこにはそれだけの価値があった。
道は１本しかない為シーズンは大渋滞になる。
渋滞を避けるため夜中２時には出発した。
はじめは民宿に泊まっていたが、いつからか日帰りで行くようになった。
ひと夏に５回は行た。

今ではメジャーなボディーボードはまだ無い時代…いや丁度日本へ入ってきた時だったのだろう、
海へ行っても誰も持っていないのに何故か私は持っていた。
その頃は「ブギボー」（正式にはブギーボードであろう）と言っていた。
「AUSSIE」と書いてあるトップがオレンジ色でボトムは白く荒削りされたままのコーティングもされていない物だった。
それで波に乗るのが楽しかった。

下田に通ってもう何年になるのだろう。
今でも年に３回は行っている。
昔と違うのは高速を使っていること、そして助手席には可愛い奥さんが乗っていること。(^^)v

「ブギボー」って今でも言うのかな？